ある日の昼休み。
私とみぃ、黒川くんと宮坂くんの4人で
お弁当を食べていると。

「飛鳥と橋本ってどれぐらい付き合い長いんだ?」

「んー、17年。」

宮坂くんの質問にみぃが答える。

「17!?」

「そんな珍しいこと?普通だよね」

『うん、普通』

そんなこと、気にしたことないし。
隣にみぃがいるのは昔から当たり前だった。

「柊夜は?」

「1人…いるけど」

「付き合い長い?」

「どんなやつ?」

黒川くんは宮坂くんとみぃから質問攻め。

「待って、1人ずつにして」

『そうだよ。困ってるでしょ』

なんて言いながらも私も知りたい。

「りんとは生まれた時から一緒だから俺も
17年、かな」

"りん"明らかに女の子だって、わかる。

なんでこんなにモヤモヤするんだろ。

まさか、知ってる人かなぁ…

「心彩、ご飯こぼしてる」

『ああ!!』

みぃに言われて気づく。

「ほら、こっち向いて」

こぼしたご飯をとってくれるみぃは
お母さんみたい。

「何笑ってんの」

『ごめんごめん。でも…幸せだな、って』

「調子いいこと言わないの!」

なんて言いながらも笑ってるみぃ。

幼なじみってすごいよね。
親に話せないことでも話せちゃう。