黒色デイズ~不器用なあなたと~



~side 美音~

3日目の今日は自由行動。
私は真っ先に宮坂くんを誘った。

『どこ行こっか』

なんて聞くと腕を掴まれて
「話がしたい」と言われた。



『昨日の話の続き、してもいい?』

「その前に言いたい事がある。」

初めてみた真剣な表情。

「俺、大学を卒業したらここを離れる。」

持っていたコップを落とす。

『あ…』
片付けなきゃ、そう思い割れたコップの破片に
触れる。すると、血が出てきた。

「橋本!何してんだよ!」

「大丈夫ですか!?」

宮坂くんや店員さんの声がするのに
響かない。

『ごめ、…………』

私は思わず席を立ち逃げ出した。

ずるいよ、このタイミングで言うなんて。

こんなことなら…好きにならなきゃよかった。



「橋本!」

『やめて…』

追いかけてなんてこないで。