「こっちこっち!!」

「おはよう!」

とうとうやってきた旅行当日。
楽しみすぎて昨日寝られなかった。
それを皆に話したら笑われた。

「心彩ちゃん、21歳だよね?」

『はい』

「いや、その…なんていうか」

「はっきり言っていいぞ。"ガキ"だって。
実際そうだから。」

清水先輩と会話していたらひーちゃんが
入ってきた。

「いや、可愛いよ。俺の妹もこんなんだから。」

妹いるの!?わー、私、清水先輩みたいな
優しいお兄ちゃんが欲しかった。

『妹さん、いくつなんですか?』

「高1だよ」

「高1だから可愛いんだよ。こいつは21歳
だぞ?未だに転けるし」

『うるさい、ひーちゃんのくせに』

「過保護か、要のくせに」

「"くせに"ってなんだよ!」

『「悔しかったらここまで追いかけてきなよ!!」』

「心彩ー!美音ー!待てー!」

「ほんと、変わんないわね。あの3人」

「それが取り柄だろ」