「じゃあ、要くんよろしくね」

「任せてください」

今日は成人式。ようやく私達は20歳になった。
会場まではひーちゃんが送ってくれる。

「ねぇ。ゆうか先輩、元気?」

「相変わらずな」

『大切にしなきゃだめだよ?』

そう言うと照れながらバーカ、と言って
私にデコピンをした。

『痛い…』

「せっかくの晴れ舞台なんだから!
要、触らないの」

みぃが私を守ってくれる。

「わりぃ…」
謝るひーちゃんに向かって、みぃに見えないようにバーカ、と言い返した。

「心彩ぁ!!」

『ひーちゃん、ひどーい!そんなに
怒らないでよ!』

「要ー!!」

いくつになっても私達は変わらない。
ずっとこうやって笑っていようね。