私達は公園に移動した。

「サンキュ…話しやすいように場所、
変えてくれて」

『ううん。』

「俺、大学卒業したら…ここを離れようと思う」

『遠くへ行っちゃうの…?』

「ああ。教授から県外の病院勧められてて。
教授が話をつけてくれたからそこに行くつもり」

『そっかぁ…すごいんだね、宮坂くん』

「この事、橋本には言わないでほしい」

『もちろん。自分の口から言うんでしょ?』

「多分最後になると思うから」

"最後"どんなに好きでも一緒にはいられない。
結局はバラバラになっちゃうんだね。