「飛鳥、おはよ」

『宮坂くん、おはよ。早いね』

「まぁな」

時間が早いからか人が少ない。

宮坂くんと黒川くんと話してて寂しい、と
感じた。…やっぱり、だめだ。
私はみぃがいないと……

「心彩」

『みぃ…?』

「なんで置いてくの」

『ごめん。気持ちの整理がしたくて』

「どうして。私は心彩と行こうと思ってたのに。」

今まで一緒にいて初めて見た、みぃが怒るところ。

『私だって行きたかった!けどね…!』

「ストップ。」

2人で言い合いをしていると止められた。

「止めないで、宮坂くん」

『……』

「何があったか知らねぇけどさ。結局お前らはお互いを思ってやったことだろ?だったらそれでいいじゃねぇか。」

『「……そっか。」』
声が重なる私達。

私もみぃも必死になっててお互いの事、
見ててなかった。

『ごめんなさい』

「もう、遠慮とかしないでよね」

私達に必要なんてなかったよね、遠慮なんて。

もっとお互いを見せていこうね。

私は改めて知った。
"友達"という大きな存在を。