~side 美音~

3年の7月。私達にとってはとっても
大事な時期。

"とりあえず進学"したい事も見つからないまま
心彩と宮坂くんに置いていかれたくなくて
決めた進路。

「橋本」

『はい』

「将来やりたい仕事とかあるのか?」

『とくにないですけど…』

「ちゃんと決めて進学先、決定しろよ」

『はーい』

やっぱりダメだよね…。

時間があったので図書室に行き
カウンセリングという仕事について調べた。

『…決めた。私、カウンセリングの仕事に
就きたい』

心彩と宮坂くんに言われて何気なく調べた
カウンセリング。調べていくうちに
カウンセリングという仕事に興味を持った。



『私、カウンセリングの仕事に就きたいって
思ったんだ。』

「ほんとに!?よかったぁ!」

自分のことみたいに喜んでくれた心彩。

いつか私もこんなふうにいろんな人を
笑顔にしたい。