みぃが大きな決断をしてから時が流れ。
私達は3年生になった。
ひーちゃんと清水先輩は卒業した。
そして…宮坂くんとはまた同じクラスだ。
3年間一緒のクラスなんてある意味すごい。
でも、あの日以来喋っていない。
「ごめんね、心彩を巻き込んじゃって」
『も~、まだ言ってる。大丈夫って
言ったでしょ?次、言ったら怒るからね!』
私は何も言わないよ、みぃが決めたことには。
「あの、さ…」
話しかけてきたのは宮坂くん。
『私、飲み物買ってくるね』
2人で話したいことがあるとおもって
席を立った。
『2人はちゃんと話せてるかなー?』
なぁんて独り言。
こんな時に思い出すのは黒川くん。
まだ、忘れられない人。
飛鳥さんって呼ぶ声。
笑うと可愛いところ。
まだ覚えてる。
もう終わったはずなのに。
『私だけだよね』
前に進めないのは。
「心彩っ」
『みぃ』
私の元へ走ってくるみぃ。
『その顔は話せたみたいだね』
「うん…ぎこちなかったけど。2人で
決めたの。友達でいよう、って。
正直言って寂しかった。黒川くんも
いなくなって宮坂くんもいなくなるなんて」
『よかったぁ。』
ちょっと、不安だったんだ。
でも、今のみぃの笑顔は嘘じゃないね。