~side 美音~

「橋本。迷惑かもしれないけど好きなんだ」

突然の宮坂くんからの告白。

『ごめ、っ…』

この"ごめんなさい"はなんの"ごめんなさい"か
わからないけれど。咄嗟に出てきた言葉。

宮坂くんに好きだ、って言われた瞬間、
浮かんだのは要と清水先輩。


「いた…」
とどうやら窓から私達を見ていた心彩が
私を心配して探してくれたみたい。
探した、って言うほど時間はかかっていない。
よく、わかったね、私がいる場所。

全部全部思っていることを打ち明けた。
心彩にどう思われるか不安だったけど
優しく抱きしめてくれて…。


やっと決心がついた。
そこで私は要、清水先輩、宮坂くん、心彩を
呼び出した。