『いろいろあったな』

夕飯を済ませ、風呂に入った後にすることは
今日一日合ったことを振り返る事。

『…ああいうもんなんだな、女子って』

思い出したのは橋本の手。
なんか、頭から離れない。

ふと思い出す、柊夜の顔。
『元気にしてっかな』

お前のこと、待ってるやついるんだぞ。
俺も橋本も岩高も…飛鳥も。
あいつは、口に出して言わないけど
今でも待ってるんだ、柊夜を。



次の日。
「おはよー、宮坂くん!」

『ん?ああ、おはよ』

「眠そうだねー」

『まぁな。』

何気ない会話を橋本としていると。

「美音ちゃん」

「清水先輩」

清水先輩に呼ばれた橋本。
清水先輩は俺が密かに憧れている人。
バスケが得意で年上にも年下にも
好かれている。俺も清水先輩みたいな人に
なりたい。

「あ、翔央、おはよう」

『おはようございます』

「少し美音ちゃん借りていい?」

『どうぞ。橋本、清水先輩に迷惑かけんなよ』

「かけないよー!もう!!」

なんて言いながら清水先輩の後についてく
橋本を見て心が痛くなった。

最近、おかしい。自分が。
まるで、橋本が好きみたいだ。
…好き?そっか、俺は橋本が好きなんだ。