あれから私達は2年生になった。
5月、6月と月日は流れて夏休み。

「あっという間だね~」

『今年も一緒に遊ぼうね!』

「俺もいい?」

「もちろん!!」

あの日から私達は黒川くんの名前を
出さなくなった。でも、私達の心の中には
まだ、彼の笑顔が残ってる。

何事もなかったように「おはよう。」って
言って教室に入ってきてくれるんじゃないか、
って思って教室のドアを見つめて
机ひとつ分置ける所を見て
"もし、彼がいたなら"なんて考えては
辛くなって。あえてそれを見ないふりを
してくれるみぃと宮坂くんの優しさに
泣きそうになる。

みぃは清水先輩と仲良さそう。
宮坂くんだって何人かの女の子に告白されてる所を見る。

結局進んでいないのは私だけ。