『ごめんね、生意気言って。でも1つ
言わせて。私とみぃはひーちゃんが
大好きってこと。じゃあね。』

ほんとに大好きなんだ。だから、怖がらずに
好きな人には想いを伝えて?
その想いは必ず届くかわからない。
けど、今伝えないときっと後悔する。
伝えないで後悔するなら伝えて後悔したい、
私はそう思うよ。

「心彩!俺達、また3人で笑えるかな」

『笑えるよ。ひーちゃんにその気があるなら』

私もそれを望んでる。



『私ってつくづくお節介だね』
1人になってつぶやく。

「そうよね。」
この声は…

『りんさん!』

「久しぶりね、心彩」

りんさんとはいろいろあったけど今は
仲のいい友達。

『こんなとこで会えるなんて嬉しい!』

「あれから考えたの。バスケ以外に私に
出来ることは何かって。」

『答えが見つかったんだね』

だって、キラキラしてるもん、その笑顔。

「ピアノだったの」

『ピアノ?!すごーい!』

いつか、聴いてみたいな、りんさんの弾く
ピアノ。

「心彩のお陰で本当にやりたい事が
見つかったわ。ありがとう」

『いつか、聴かせてね!りんさんのピアノ』

「もちろん。嫌がったって聴かせて
やるんだから。…あと、りんでいいわよ。」

『意外と言うね~!…りん、頑張れ』

「結構言うわよ、私。…心彩も頑張れ」

微笑みながら通り過ぎる。
変わった、いい方向に。