~side 美音~
テストもやっと終わり部活に行く。
入りたい、けど入れない。
あの日から要とは顔を合わせていない。
だから、今ここで合わせるのは辛い。
きっと、泣いちゃうから。
こんな事なら好きになんて…って思うけど
生まれ変わっても私は、要を好きに
なっていると思うんだ。
「美音ちゃん、入らないの?」
バスケ部の清水先輩にそう聞かれた。
『あの、今日は休んでもいいですか?
すいません』
頭を下げた。
「分かった。君が休みなら俺も休む。」
『だ、だめですよ!清水先輩が休んだら…』
「今日くらい大丈夫だから。」
先輩は私の手を握ってどこかへ行く。
どこへ行くの、聞いても教えてくれない。