ほんとに頑張ったね、黒川くんもりんさんも。
向き合うことから逃げないで、頑張った。
2人はもう大丈夫だよ。
「心彩が頑張ったからだよ」
『はは…お節介じゃなかったらいいな』
私ってばそういう事にすぐ首をつっこむからな…
「あ、飛鳥さん。帰りにここにいってほしい」
黒川くんに渡されたのは1枚の紙。
そこには住所が書いてあった。
『ここ、かぁ』
表札には"岩高"。私を呼んだのはりんさん。
「入って」
言われるがままあがされてもらう。
『話、あるんですよね?』
「ほんと、あんたって…ええ。」
最近素直になったと思う。
「まず、お礼を言うわ。ありがとう」
『言われるようなことはしてません。』
「いいから…私、フラれたの」
誰に、なんて聞かなくてもわかる。
「ほんとに好きだったみたい。私。今まで
当たり前に隣にいた柊夜がいないだけで
こんなにも不安だもの。」
『りんさんは間違ったことしてない。
私がりんさんの立場なら絶対同じことを
していたと思うから。』
私も好きだったからわかる。
「あんたも逃げないで。」
『逃げるもなにも…私は』
「ううん。あんたは絶対好きになる。」
その自信どこから出てくるんだろ。
『んー、どうでしょう』
「まぁ、いいわ…今日はわざわざ来てもらって悪いわね。ありがとう…心彩」
『いま、心彩って…』
「やっぱり馴れ馴れしいかしら…」
『すっごく嬉しい!じゃあね、りんさん』
また大切な人ができた。

