「要」
『あれ、心彩は?』
「風邪ひいたらしい」
こんな時期に風邪なんてな。
「2人でやるか」
今まで美音と2人きりなんて初めてだ。
なんか、変に緊張する。
高校生になって大人っぽくなった美音。
絶対男子がほっとかないだろうな。
「要?」
『ん、どした』
「ここ、わかんない」
『ここはな…』
教えてるのにじっ、と俺を見る美音。
「ねぇ、私のこと、好き?」
『好きだけど?』
「そう言う事じゃなくて!私のこと、異性としてみてる?って聞いてんの!」
『ごめん、美音は妹としか見れない』
聞かなくてもわかる。美音の言いたいこと。
「だよね…わかってた」
『なら、泣きそうな顔すんなよ…』
抱きしめてあげることできないんだから。
「帰る…」
そう言う美音を引き止めることは
出来なかった。

