~side 美音~
部活が始まる時間。私がマネージャーを
してるとこを見たいという心彩を連れて
体育館にやってきた。
『ていうか、心彩、部活は?』
「演劇部は週2しかないのー」
少し、いいなって思った。
『あ、中原先輩。』
「美音ちゃん!あら、その子は?」
隣にいる心彩を見た。
『幼なじみの飛鳥心彩です。』
「はじめまして」
軽く挨拶をかわした2人。
「そろそろ部活始めるわよ」
その言葉で皆が動き出す。
私は自然に要を目で追う。
それほど好きなんだって思う。
「恋する女の子の顔してる」
『え?』
「ひーちゃんの事見てる時のみぃの顔」
やっぱり勝てないみたい、心彩には。