中に入ると木造住宅だった。外からはよくわからなかったけど、かなり広かった。

思わず、奏多は大きな声を出してはしゃいだ。

こういう家が大好きだからだ。





ひ「カインちゃん……すごいテンションの上がりようだね」



 「うん、こういうの好きなんだ!なんか、木造って落ち着くから好きなんだよね!」



叢「まあ、木造は今はあまりないからな……」



 「あ、ひよりん!むらくもさん!今から、部屋見に行かない?!」



叢「カインって……ほんとに俺と同い年か?」



 「いいでしょうが、うちだって好きなものにははしゃぎますー!ひよりんもそうだよね?」



ひ「んー?まあ、ケーキとかパフェとか……うん、興奮するよね!」



 「ねー!それに、早く一緒に住みたかったんだ!2人と一緒に住んでみたかったし」



ひ「カインちゃん……ありがとー!」



 「へへー……(  ̄▽ ̄)」



叢「カイン……?」



 「お?嫉妬か?嫉妬なのか?!」



叢「一応離れようか……?ね?」



 「!ひよりーん!むらさんが怖い!」



ひ「むらさーん?カインちゃんにそんなことしちゃいけません」




 こういう時にはひよりんと一緒に頼るのが一番なのだ。

だから、奏多は一層ギュッと抱きしめた。