ひよりんの顔を見た奏多は、ニカッと笑って大きく頷いた。

みんなと仲良く暮らすためならなんでもしようと思っていたため全然構わないと言った。





 「それは、全然構わんよー?だって、嬉しいならこっちも嬉しくなるし」



ひ「それで、いいならいいけど……」



 「うん、うちは2人が幸せならそれでいいんよ」



ひ「カインちゃんは……今は好きな人いないの……?」



 「!………いないよ!どしたの、いきなり」



ひ「………ほんとに?」



 「うん、ほんとほんとー!さて、部屋も決まったことだし……ヨムさん、帰ってくるまでって……むらさん、ヨムさんのこと苦手でしょ?」


 奏多はファヨムのことを口にすると、叢雲さんが少し不機嫌な顔をするので笑いながら見つめた。

それは、当たり前だ。

だって、好きな女が他の男に口説かれてたらそれは誰だって嫌だろう。


 「はは!むらさん、かわいいねー」



ひ「確かに可愛い……なんかいい!」



叢「ちょっ……写真撮るな……」



 「いいんじゃない?だって、こんなむらさん見たことないし」



叢「カイン~?後で覚えてなさい?」



 「え、無理~!じゃあ、荷物終わったら各自自由時間ね~」





 奏多は、笑いながら自室に入った。

 むらくもさんは、少し愚痴ってから部屋に入っていった。

 ひよりんは嬉しそうに笑ってから部屋に入っていった。