そんなある日、
クラスの目立ちたがり屋な女子二人が、近況を聞いてきた。
いつもなら、笑って誤魔化せるのに。
この日はなぜか、駄目だった。
「もう...駄目かもしれないや(笑)」
笑い事じゃないのに、いつもみたく作り笑い。
その二人は、
「え?!別れる?!?!」
「まじで?あんなにラブラブだったのに!!!!」
なんだか嬉しそうだった。
その後、その二人から色々聞かれ、答えていくうちに、涙が出てきた。
悲しかった。
楽しい思い出の方が、たくさんあるはずなのに。
思い出せない。
悔しくもあった。
「大丈夫~????言いづらいなら、うちらが言ってあげるよ????」
正直、なんのことを言っているのか、分からなかった。
二人がいなくなった後で理解した。









二人は、「別れよう」の言葉を持って行っていた。