自分が分からないのに、他人のことなんて分かるはずない。
それなのにあたし達には言葉がなかった。
ずっと
待ってた。
帰ってきて、優しくしてくれるあなたでさえ、怖くなっちゃったの。
何を信じれるのか。
あなたは、あたしといて幸せなの?
他愛もない話をしてただけなのに、悲しくなって。
そうやって独りで堕ちていくあたしを、あなたは止めなかった。
なんで。
やっぱり分からない。
あたしだけなの?
日に日に不安募らせているのは。
あなたの傍にいたい。
でも学年の違うあたし達は、きっとこれから通うことになる学校も、違う。
だからこそ不安で。
でもあなたは精一杯あたしのわがまま聞いてくれていて。
どうすればいい。
どうしたら、あなたは、あたしに怒ってくれるの?
普通の、ごく普通のカップルみたいな「喧嘩」がしたい。
あたし達の喧嘩は、あたしのわがままで始まって、あたしのわがままで終わる、一方的なもの。
あなたはなかなか、思っていることを言ってくれなかった。
それがまた、不安要素になっていく。
あなたが、あたしの隣で、笑っていてくれるだけで、良かったはずなのに。
なんでこんなに上手くいかなくなっちゃったのかな。
好きなのに。



