喧嘩して、分かったことがある。
あなたはあたしに少しでも“同情”していたこと。
周りからすれば、ただ慰めているようにしか見えていなかったこと。
あたしはそれに上手く乗せられていたんだ。
そういう被害妄想ばかり、どんどんどんどん肥大化していって。
あたしは自分を大切にしなくなった。
あなただって、知ってたなら。
言ってくれても良かったじゃない。
どうして
なんで
黙っちゃったの。
どう思ってたの?
あたしがあたし自身を傷つけていたこと。
あなたは受験があったから、忙しくて。
でも、それでも、出来るだけ時間作ってくれてたのなんて、知ってるの。
あたしのわがままなの。
そのわがままを、少しでも無視したら...切ると思ってたの?
そこまで子供じゃない。
ただ、気がついてたのなら、助けて欲しかったんだよ。
どうしたらやめられるか、一緒に考えて欲しかったんだよ。
それさえ、あなたの重荷になってしまっていたの?
分からない。
分からないから怖いの。
本当は、あなたも、あの人たちと同じで。
あたしをからかってたのかもしれない、なんて。
そういう、ことしか。
考えられないの。

ひとりでに動く人形はあたしを罵った。

「馬鹿みたい。」