すれ違ってしまってからというもの、私たちはお互いを避けていた。
あからさまににらみあったり。
お互いがお互いを気にしすぎて、うまくコミュニケーションが取れない日々が続いた。
あなたが頑張って素直になってくれたのに、返す言葉は「あ、そう。」
やっぱり私なんかが恋愛なんてしないほうが良かったんだ。
あなたは私なんかといて楽しいの?
考えれば考えるほど、黒く染まってゆく、私の心。
心はもろいのに、行動はつっけんどん。
こんなあまのじゃくな行動取ってしまう私なんて、あなたの重荷にしかなっていないんじゃないかって思うの。
だから、
だから、
あなたはあなたでいて。
悲しむのはあたしだけでいいの。
傷がつくのはあたしだけでいい。
きらきらしたあなたの笑顔が、好きなの。
お願い
前みたいに笑っていて。
走っていくあなたはまだ眩しい。
あたしの隣にいたら、あなたまで暗くなってしまう。
あなたの友達に言われたの「暗いね」って。
傷は見えていないけど、雰囲気で分かってしまうものなんだって。
怖いの。
そう…怖い。
だからあなたはあたしなんかに出会わなくて良かったのに。

黒い感情は、渦巻いて言う。

『所詮その程度なんだ』