そうやって、だんだん開いていくあたしとあなたの距離。
だんだん開いていくあたしの傷口。
閉じられていくあたしの心。
でも
それでも
まだ
あなたを待ってるあたしがいる。
忙しさにかまけてなんかいないで。
かまってほしい。
話してくれるだけでいいの。
あなたの声が聞きたい。
やがて、忙しい時期は終わりを告げた。
あなたは優しいから。
「ごめんな」
ってちゃんと言ってくれる。
許せるよ、あなたなら。
なんだってあなたとなら。
優しいあなたは、前のように、接してくれた。
でも
あたしは隠してた。
傷を。
あなたは
見つけてしまっていたのね。
あたしは
隠してたのに。

いたずらに神様は嘲笑う。

「隠し事はいけないよ。」