距離は開いていく一方で。
閉じる気配もない。
そうさせたのは、自分なんだって。
分かってるんだけど。
実際、なんも思わなかった。
いつもと変わらない。
そんなつまらない時間が、過ぎて、消えていくだけ。
ただ
あなたのいなくなった隣の空間はやけに寂しくて。
やっと
やっと
やっと
幸せを見つけたのに。
儚くて、切なくて、苦しくて。
助けも求められないあたしの心は荒んで荒んで。
出会ったころは、あんなにきらきらしていたのにね。
やっぱり、あたしなんか。
また始まる。
暗いくらい、感情。
病んでるとかそういうことはよく言われるけど、正直そんなお前らにあたしの何が分かるんだって話。
心の奥底に溜まっていく、黒くて、汚い、感情。
どうしてもこれだけは
あたしは捨てられなかった。
そういう黒い感情を持ってる自分は、嫌いじゃない。
毎日、性懲りもなく
うさんくさい笑顔貼り付けてる自分よりは
ひとりで、いるほうが
素直になれてる気がしたから。
あなたには教えられないけど。
何度も自分の腕
鋭利な刃物で
切りつけてること。
生温かい液体はあたしを生かしてくれてる。
「つらくなったら、泣けばいい。」



