時間が経つのは本当に早い。
あなたが励ましてくれたおかげで、あたしは、自分を傷つけることが減った。
あたしの中にいる、悪知恵の働くあの子でさえ、あなたは「まぶしい」という。
隣にいるだけ。
たったそれだけのことなのに、どうしてこんなに胸が熱くなるんだろう。
あなたを思うと、胸が痛くなって、締め付けられるような感覚になる。
やっぱり、あなたはあたしにとって恩人です。
あなたがいなかったら、こんな気持ちが自分にも持てることを知らなかったでしょう。
きっと、神様があたしにくれた。
最後のチャンス。
でも、この得体の知れない“気持ち”をコントロールできるほどの力を、あたしは持ち合わせていなかった。
生憎な雨模様。
心は沈んでいくばかり。
あなたは、あたしの隣にいて...楽しいですか。
どうしてあたしを。
あなたは優しいから、そう。
誰にでも。
あたしだけの優しさじゃない。
そんなのわかってた。
最初から、わかってた。
ずっと、ずっと、「愛される」ことを知らなかったあたしの心が、我侭を言い始めた。

「あの人はあたしのものだから」