「好きだよ、付き合って」
そんな、心のこもった、優しくてあたたかい“言葉”をあたしは初めて聞いたような、そんな気がした。
あなたはいつだってシンプルに。
でも、よく考えてから。
あたしに“愛”を、届け続けてくれた。
そんな事には慣れていなくて、とても戸惑って、幸せを“悲しみ”と勘違いして。
あたしは、ただ困った。
こんなに明るい人を、あたしのものにするのは勿体ないのに。
そうやって、自分の気持ちに疑問を持った。
あたしに愛をくれるこの人は、いつか、あたしが尊敬した人だった。
あの時、横切った日だまりのような香りも、この人のものだった。
それに気がつくまでに、たくさんの時間がかかってしまった。
いつか、あたしも、誰かを愛することができるんじゃないかと。
あなたがそばにいてくれなかったら、あたしは一生気が付けなかったことだと思う。
ひだまりのような、あったかい笑顔で、あなたは笑う。
歌を口ずさむ。
あたしの隣で。
あなたは一生懸命で、素直で、優しくて、強くて、それで、笑顔が似合う人だった。
進行形で時間は経っていく。
そのことさえも、忘れてしまったかのような、あなたの笑顔は、あたしに“希望”をくれた。
シンプルに、でも、愛することを忘れない。
あなたとの恋愛は、そんな毎日でした。
ずっと、ずっと、そばにいられたのなら。