「そういえば、アレどうしたの?」
「アレって?」
「ピアス、まだ開けてないでしょ?」
「あっ…」
お葬式の日、彼の母から手渡されたピアス。
私は彼の家によく遊びに行っていたから、顔見知りで病院にも来てくれた。
いろいろ忙しかっただろうに、こんな私にまで気を使ってくれた。
…彼と同じ優しさを持っている人だ。
「あなたのことを話すあの子は、本当に楽しそうで。」
2つのピアス。
1つは『love』 もう1つは『miyabi』と彫られていた。
……尽きない悲しみの中で、嬉しさが混じる。
「アレって?」
「ピアス、まだ開けてないでしょ?」
「あっ…」
お葬式の日、彼の母から手渡されたピアス。
私は彼の家によく遊びに行っていたから、顔見知りで病院にも来てくれた。
いろいろ忙しかっただろうに、こんな私にまで気を使ってくれた。
…彼と同じ優しさを持っている人だ。
「あなたのことを話すあの子は、本当に楽しそうで。」
2つのピアス。
1つは『love』 もう1つは『miyabi』と彫られていた。
……尽きない悲しみの中で、嬉しさが混じる。
