My school life 〜first love〜

この日は、私と、彼氏と、あと彼氏の友達2人が車に乗って海に行くことになった。




…そして事故が起きた。



トラックが前から近づいてくる。
気がついた時にはもう遅かった。

車が回転するなか、

「ごめん。」

彼が言った。


最期だった。







「…嘘でしよ?ねぇ、なんで…目開けてよ!なんか言ってよぉ、ねぇ!」

「雅ちゃん、落ち着いて!!」
「うるさいっ!」

狭い車内に充満する彼の匂い。
私が好きだった香水の匂い。

この空間が1時間続いた。



大好きな、大好きだった彼が死んだ。…私の目の前で。



もう、会えない悲しみは尽きなかった。