ー黒野雅sideー

3日前の出来事。





過去の記憶と私の気持ち。





私一人では結局は何もできない。
やっぱり奈美に頼ってしまう。


「私、信頼してるのにな。」

香水。

あの香水、あまりつける人がいないから油断していた。



過去のことなんてどうでもいいと割り切ることができる自分と、いつまでも執着し続けている自分がいる。



正解なんてない。


分かっていてもどちらかに偏れない気持ち。

もう、考えるのはやめだ。



それに私は知っている。


時間は何も解決しない。ただひたすら過ぎていくものだと。