「あっあのさ、坂市くん?だっけ。君は…不良?」

おっと、いきなりの質問タイムですか。しかもえらい微妙なところを…。

「んー…不良ではないよ?たぶん。髪なら染めたかったから染めた。」

「そうなんだ!良かった〜私不良って大っっっっ嫌いなんだよねっ!」

そんなに否定すんなよ…そう言うお前もどちらかと言うと不良組じゃないのか。
まぁさっき加藤から釘を刺されたから敢えて聞かないが。




ーガラッ


「あっ雅!起きたんだー気分どう?」

「んーいつもどーり。」

授業が終わってすぐ駆けつけたらしい。少し息が切れている。

「坂市、ちょっと悪いけどベッドから離れてくれる?制服持ってきたから。」

「はいはい、いちいち見ませんよ。」

「ゴメンね。すぐ着替えるから。」