「今何時間目?」

「6時間目。あと5分で終わる。」

「えっ!そんなに寝てたの?…あれ?何で体操服?」


コイツ…アホか?さっき俺、熱中症だろうって言ったよな?

困惑気味の彼女に加藤から聞いた事と俺がココにいる理由を説明した。
すると彼女は少し思い出したらしくまたか、と小さく言った。

「またって…よくあるのか?」

「うん、運動するとね。…今日は暑かったからかな?」

たしかに暑い。今日は最高気温は30度を超えるらしい。…もう夏じゃん。

「そうかもね。俺も暑いからココにいるんだ。」

「そうなんだー。保健室は冷房ガンガンだしね。」

そう言って彼女はあどけなく笑った。




でも、何かぎこちない気がした。


…ただの気のせいか?