さて、コップでも洗うか。優の奴飲みっぱなしで帰りやがったな。






ーバサッ

「痛っ!」

後ろで声がした。どうやらベッドから落ちたらしい。…大丈夫か?

「目、覚めた?多分熱中症だと思うから安静にしとけよ?」

「…誰?佐々木は?」

佐々木…誰だっけ。なんか知ってる名前…あっ思い出した。

「出張。俺は坂市零。で、何か飲む?喉渇いたでしょ?」

「お茶。」

…加藤の言った通り普通の女子だ。キャーキャー騒がないところ以外。

冷蔵庫からお茶を取り出し、さっき洗ったコップに注ぐ。…これお茶だよな?

「はい、お茶…ぽいもの。」

茶色い液体の入ったコップを渡す。

「…ありがと。…うん、お茶だよ。」

とりあえずお茶だったようだ。一安心。