「うわっ!」


…棚の上から何かが落ちてきたらしい。

「大丈夫か?」

「うん、大丈夫。なんなの、もう!なに入ってんのよ!」

少なからず痛かったらしく、ご立腹の黒野さん。
勝手に箱の蓋を開ける。







…暗くて中身がよく見えない。


「なにこれ。」

「なんにも見えないんだけど。貸してみ。」

そう言って、彼女の手から箱を受け取る。
その時…






少し手が触れた。