「ホントにもうー!なんで海愛ってこんないい子なんだろうねー?
おばさん。もう私、お目目からお水が....。」
「ホントにねーー?」
あんたの目から水がでてきたら、大事件だわ。
ホラーかよ。
「ほらほら!もう遅れるわよ!早く食べちゃいなさい!」
「いいよ。お腹すいてないから。お母さんが食べて。」
「んもうー!そんなにお金に困ってないわよー?食費ぐらい余裕
なんですけどーー。」
「ちょっとおばさん!!可愛すぎ!!ちょっと!うらやましいんですけ
どー!!」
「あらほんと??うふふふ。かわいいって言われちゃった。」
はぁー.......
「お医者さんにまだ安静にしててくださいって言われてるでしょ。
夕飯は私が作るから作らなくていいよ。ゆっくり休んでて。」
「えーーーー。それじゃあつまんないじゃないのー!
やることないー。」
確かに。
「じゃぁ琉梨さんのところにでも行ってくれば。退屈じゃなくなるよ。」
「うーん。それもそうね....。わかった。」
琉梨さんはお母さんの妹で、この近くに住んでいる。
琉梨さんには子供が二人いるからお母さんにたまに面倒みるのを
頼んだりしている。

