ピンクは私に不幸をもたらすから。
ピンクは幸せの色なんていうけど。
私には、不幸の色。
「はぁ~......。」
「ため息をつくと幸せ逃げるぞ。」
その声に私は驚いて顔をあげた。
「魁斗.......。どっか行ったんじゃ.......。」
なぜか息を切らしている魁斗。
「はぁ??遊んでたじゃんかよ。ちょっと取りに行っただけだよ。」
取りに行ったって......
何をしてたかしらないけど、戻ってきてくれたことに
ほっとため息をついた。
「よかった......。」
「戻ってこないと思ったのか?」
「うん。」
「バカだなーー。俺は幸花を置いてかないし!」
嬉しそうに笑う彼に私は泣きそうになった。

