私と魁斗は近くの砂場で遊ぶことにした。
「幸花!山つくろうぜ!!」
「えーー。めんどくさい。」
「はぁ!?簡単だぞ!こーやってこーやるだけだぞ!ほら!」
必死になる魁斗がおもしろくていつもからかう。
「ほら、幸花お前もやれよー!」
「いやだってばーー。」
「やれって!」
「しつこいよ魁斗。」
こんなやりとりもいつものことで。
このやりとりがすごく楽しくて大好きだった。
すると、強い風が吹いた。
それと同時に砂場に桜の花びらがたくさん落ちてきた。
「おーー!桜じゃんか!きれいだなーー。」
そう言って桜をかき集める魁斗。

