「しぃーー!さっきぶりー!ひひひひっ。」
変な笑い方に私も笑った。
「月希と魁斗もいるから!もうそろそろくるよ!」
「うん。」
彼女は私の手を引いて近くのベンチにすわった。
「今日はなにもされてない??」
「大丈夫だよ。見ることもしないんだよ?なにもされないよー。」
「しぃーー?私をバカにしてるの?私に隠し事するなんて一生
できないんだから。」
ぷぅっと頬を膨らませる彼女が可愛くて思わず抱きしめた。
「うちらはしぃが大好きだから。」
「.......知ってる。」
「ふふふふっ。ならいいや。」
彼女はいつも私に笑顔を見せてくれる。
いや。
私たちにいつも。
この眩しい笑顔をこれからもずっと見せてくれると思ってたのに。

