「落ち着いたか?」



ふいにそう聞く彼に、ふっと笑みがこぼれる。





「落ち着いてるよ?」


「悔しいんだろ?」


「..........。」




彼は得意気に笑顔で前を見たまま言った。






そんな彼の眩しさにひきこまれる。


太陽の光で彼の赤い髪がよりいっそう眩しくて目を細める。