「一緒にいるかと思った。」
幸花はあんまり海愛から離れない。
海愛の状況は俺ら全員知ってるから。
「最初は一緒にいたんだよ!?そしたらさ!いつのまにかいなくなってん
の!全く!あいつは自由すぎんだよ!こっちの身にもなれっての!」
「まぁ、落ち着けって。月希。今度はおまえが探しに行ってこいよ。」
なんか魁斗にえらそうに言われたけど。
「言われなくても行く。」
「ははっ。」
おれは立ち上がって屋上を出ようとした。
「月希ーー!海愛に会ったら今度しばくって言っとけー!」
「ははっ。わかった。」
幸花の口の悪さに笑えてくる。

