「俺ら4人はさ。小さい頃から一緒だっただろ?
月希が海愛のことどれぐらい大切に思ってるかのように、
絶対海愛も月希のこと大切に思ってるのは確かなんだよ。」
俺の隣でオレンジジュースの缶を手でくるくる回しながら
話す魁斗。
「おまえが何年海愛のそばにいて。何年我慢して待ってるかも
知ってる。海愛に関してならなんでもできるだろ?月希は。」
そんな当たり前なこと。
「だったら。これから海愛が自由になるまで何十年だって死ぬまで
だって、我慢できるだろ?海愛の代わりが見つからなかったらだけど。」
我慢なんていくらでもしてやる。
海愛に対しての我慢は全然苦じゃない。
それに海愛の代わりって.......
「そんなもんいらねー。」
「だろ。俺もだバカ。」
なんでこいつにバカって言われなきゃなんないんだよ。

