「海愛。」



私を呼ぶ声で目が覚めた。




「おはよ。」


「ん......。」




また寝てしまったみたい。


見てみると学校についていた。




「海愛ー。また寝てたのかよー。おまえすごいなホント!」




うるさい魁斗の声で一気に覚めた。




「てか、自転車乗りながら寝れるか?なんで落ちねぇんだよ。」



それ落ちてほしいにしか聞こえない。



「月希はあんたと違って運転荒くないの。」



逆にあんたの後ろでよく耐えられる幸花がすごいよ。

私なら二度と乗らないし。




「じゃあさ!魁斗今度さ月希の後ろに乗ってみれば?

寝れるかどうか!」


幸花が突然そんなことを言い出した。



「「は。嫌だし。」」




見事にはもる魁斗と月希。