「で?オーケーしちゃったわけだ?」
「…その通りでございます」
昼休み。
日差しが心地よい中庭で弁当を食べながら、先生にマネージャーを頼まれたことを鈴菜に報告すると。
鈴菜は案の定、「はあぁぁ…っ」と盛大なため息を吐いた。
「雅、わかってる?マネージャーって案外大変なのよ?」
鈴菜は、根っからの野球大好き人間で。
だけど野球部は女子がないから、男子のマネージャーをしている。
「どんなことするの?」
「部室の掃除、タオルやゼッケンの洗濯、水分の補給、その他にはスコアをつけたりとか。まあ、雑用ってとこね」
「雑用…」
「私は慣れたけど、男子の部室を掃除するわけだから覚悟が必要よ?汚いし、男臭いし、私がいるのに裸になって着替え始めるし」
は、裸⁉︎
うゔ…無理…無理だよ。
男性の裸なんて、テレビでしか見たことない。
うちにはお父さんもいないから、私は男性の免疫が全く無いに等しいもん。

