俺様主人は時に甘い


「あ!雅ちゃん!お疲れ」



フレンドリーに話しかけてくれる三年生。


確か、副部長の小野寺先輩だ。



他にも数人が水道で顔を洗いながら、私に話を振ってくれる。



「雅ちゃんって、ちっちゃいねぇ。何センチ?」


「えっと…148センチです」


「148センチ⁉︎うわぁー、想像以上」



むっ。小野寺先輩って意外と失礼だ。


気にしてるのに想像以上だなんて。



「でもさ、女の子は小さい方が俺は好きだけど」



もう一人の先輩がそうフォローしてくれる。


これが笠原先輩だったら、ただの猫だろ、なんて言われちゃうんだろうな。


くあーっ!むかつく‼︎



「ねぇ、雅ちゃんってあれに似てるって言われない?」


「……あれ?」



ん?この話の流れ…デジャヴですか?


笠原先輩にペットになれって言われた時も、同じこと言われたような気が…