ああ、私…
この先どうしたらいいんだろう。
下駄箱を開いて中に入ってた物にため息を吐くと、
「おっはよ〜!雅」
鈴菜の元気な声が聞こえ、慌てて物を手の中に隠して下駄箱を閉めた。
「おはよ!」
「ん?どうした?何か暗いけど…まさか、また手紙入ってた?」
一瞬で曇った鈴菜の表情に、ビクッと肩を揺らす。
ゔ…さすが、鈴菜。
鋭い。鋭過ぎる…
「ううん!ないない!」
「嘘!怪しすぎ。退いて!」
鈴菜は私を無理矢理その場から退かすと、私の下駄箱を勢いよく開いた。
その間に、ポケットに物をサッと忍ばせる。
「あれ?ない…」
「だから言ったでしょ?ほら、昨日の初めての部活で疲れてただけで」
「ふ〜ん…」
まだ信じてない様子の鈴菜は、私を下から上までジロリと観察する。
「まぁ、いいや。また手紙入ってたらすぐ言ってよね」