何…それ。
じゃあ私は勝手に先生だと思い込んで、先生を好きになったってこと?
勘違いで人を好きになるなんて……
そういえば確か前、先輩になんで先生が好きなのか聞かれた事があった。
『その電話の相手が陽平じゃなかったらどうする?』
『電話の相手なんて見えないんだし。それが本当に陽平だったって言えるか?』
あの時、先輩の背中が寂しそうに見えたのはそういうことだったんだ。
『もし、仮にだ。それが陽平じゃなく別の誰かだったってわかったら、ミヤはそいつのことを好きになるのか?』
『…もし仮に先生じゃなかったとしても、私は先生が好きです』
私、知らなかったとはいえ先輩を凄く傷付けてたんだ。
電話の相手は自分なのに、それを違う人と勘違いして好きだ好きだと話す私に、先輩は胸を痛めて。
ごめんね、先輩。
気付かなくて、傷付けて、無神経で、ごめんね。
今思い返すと、先輩の言動には先輩の気持ちが現れてたのに……
私ったらなんでこんなに鈍感なんだろう……

