俺様主人は時に甘い


「先輩、退いて下さい」



視線を目の前の裸から床に移す。



もう無理。これ以上、見てられない。


こんな間近で…恥ずかし過ぎるよ…



だけど、今の先輩が私の言うことなんて聞いてくれるわけもなく。



「ヤダね」



案の定、すぐに一蹴された。


べぇ、っと舌を出す先輩。


王子様じゃなくて俺様キャラなのに、その仕草に色気を感じてドキッとしてしまうのが物凄く悔しい。


キャラが崩壊しても、超絶イケメンに変わりはないんだけど。


なんか負けた気分になる。



「先輩…キャラ崩壊してます」


「別に。お前にならバレても問題ない」


「じゃあ、早く退いてくれないとバラしますよ!本当は王子様キャラなんかじゃないって」



私なりのささやかな抵抗さえ、先輩には屁でもないようで。



「ふ。バラせば?誰も信じねぇよ?」