俺様主人は時に甘い


「え…?」



そこにあったのは、部室のドアが開かないように抑えつけた先輩の手。


そして、昇降口で跪いてた時よりも不敵な、私を見下ろす笑顔。



「せ、先輩…?」



いいい、一体…この状況は何?


何で私、先輩に壁ドンされちゃってるの?



「ホント、チビだな。お前」


「チビ…お前…?」



え?

今、この人…チビとかお前とか言いました?



「150センチもねぇだろ」


「あ、はい。ないですけど」



って、違う違う!


何をちゃんと答えちゃってんのよ私!


確かに148センチしかなくて、推定180センチの先輩から見たらチビですけど!


そんなこと、今はどうでもいいし。



「やっぱな」



ふは、と吹き出して笑う先輩の姿に思わず目が点になる。



今、私の目の前にいる人は、一体ダレデスカ?