俺様主人は時に甘い


「学校に行きたい…雅とおしゃべりして、授業中手紙回して、お弁当食べて、一緒に帰りたい」


「沢山しよう。これから毎日」



それからは二人とも大量の涙のせいで何を言ってるのかわからなくなった。


結局、最後まで鈴菜はドアを開けなかったけど、鈴菜の心の扉は開いてくれた気がする。





「雅ちゃん。今日はどうもありがとう」



門の前でおばさんが頭を下げる。



「いえ。私の方こそ、突然お邪魔して騒いですみませんでした」



今思うと、恥ずかしいほど泣いてた気がする。


お陰様で目は腫れぼったいし、なんか異常に疲れた。


だけど、心は晴れ晴れとしていて自分じゃないみたいだ。



「あの子がしたこと、私からも謝ります。本当にごめんなさい」


「これはただの喧嘩です。親友同士の日常的な」


「雅ちゃん…」


「だから気にしないで下さい。鈴菜に、明日学校で待ってるからって伝えて下さい」


「……必ず伝えるわ」