俺様主人は時に甘い


「雅が邪魔だった。突然現れて、先輩の周りをうろちょろして……私の方が先輩のことわかってるのに!私の方が先輩のこと好きなのに!」



鈴菜の気持ちが痛い程伝わってくる。


やり方は間違っていたけど、先輩への気持ちは純粋で一途で素直だ。



「わかってたよ……先輩が私に興味がないことも、この先振り向くことがないことも、先輩が雅を好きなのも。でも、好きだったんだもん。先輩が大好きだったんだもん」


「うん…うん……」



涙で顔がグチャグチャだった。


鈴菜も、嗚咽を交えながら言葉を続ける。



「私だって一人ぼっちだった…本物の友達なんていなくて、私は友達と言う名の都合のいいパシリ。そんな中学校生活だった。ずっと自分を変えたくて、高校に入ったら絶対友達作るんだって」



鈴菜も私と同じような中学校時代を過ごして、同じ思いで入った高校。


そこで出会った私達。