俺様主人は時に甘い


「もしかしたら、昼のあれかもしれない」


「あれ?」



昼、というと思い当たる節は“笠原先輩”しかない。


もしかして、あの程度でこんなことされちゃったの…?



「頭ぽんぽんされたのがマズかったのかも」



確かにされた…


だけどそれは、私がしてほしくて頼んだわけじゃなくて、先輩が勝手にやったことだし…


突然で拒むことだって出来なかった。



「笠原先輩に触れる人なんていないし。ましてや先輩の方からだし」


「ど、どうしよう…」


「雅!昼にも言ったけど、絶対私から離れちゃ駄目だよ?」



鈴菜は私の肩に手を置いて、「わかった?」と優しく諭す。


その笑顔が凄く安心出来て、涙がじわりと滲んだ。